自動車教習所には大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴や教えてくれることが異なる。
ここでは、指定自動車教習所とはどんなことろか、特徴やできることをまとめていこう。
公安委員会が指定した教習所
指定自動車教習所とは、国と各都道府県に設置されている公安委員会が指定した教習所だ。
自動車や二輪車免許を取得する人の90 %以上が、この指定教習所に通って取得している。
指定教習所の大きな特徴は、仮運転免許を取るための学科試験と技能試験を受けられる点。
指定自動車教習所では、卒業検定に合格すると卒業証明書が発行される。これを運転免許試験場に持っていけば技能試験が免除となり、学科試験のみ受験すれば良いことになっている。
有資格者が教官となる
指定自動車教習所の教官は全員が「教習所指導員資格」という資格を持っている。そのため、教習所内のどの教官に教わっても運転に関する知識や技術が身につくし、合格に向けて的確なアドバイスをしてくれるだろう。
他の教習所に比べて料金は高め
指定自動車教習所は、届出教習所や指定外自動車教習所に比べて教習料金が高めに設定されている。
これは、教習が充実していることと、好きな時間に予約していつでも学べるよう、多くの教官が配置されていることが要因だ。
取得したい免許の種類によって差はあるが、一般的な料金は25~30万円ほど。合宿タイプの指定自動車教習所は比較的安めで、通学する人向けの教習所のほうが高い傾向にある。
卒業証明書には期限がある
仮免許を取得して教習所の卒業検定に合格したからといって、悠長に構えているのはおすすめできない。卒業証明書には1年間という有効期限があり、期限を過ぎてしまうと卒業証明書が無効になってしまうからだ。せっかくの技能試験免除を無駄にしないためにも、卒業証明書の取得後は早めに免許センターで学科試験を受けよう。
スムーズに免許取得ができる
指定自動車教習所では資格を持つ教官から質の高い指導を受けられるほか、決まったカリキュラムに沿って学んでいけばスムーズに免許取得ができる。
運転免許試験場で技能試験が免除される点もメリットだ。学科試験だけクリアすれば良いので、心理的にも楽に試験に望めるだろう。
免許を失効してしまい、再取得する人は一発試験にチャレンジする人も多いが、はじめての免許取得であれば指定自動車教習所の方が合格しやすく、効率も良い。
これからはじめての運転免許を取りたいと考えている人は、指定自動車教習所からのスタートをおすすめする。