ホーム » 合格するポイント » 船舶免許の学科や実習ポイント

船舶免許の学科や実習ポイント

船舶免許の学科や実習ポイント

船舶免許には、専門のスクールに通って取得する方法と教習所で取得する方法、独学で取得する方法の3つがある。
免許取得までには特定の実技講習を受ける必要もあることから、スクールか教習所へ通って取得する人がほとんどだ。
では、免許を取るまでにはどんなことを学ぶのだろうか。
ここでは、船舶免許を取得するまでに受ける学科教習と実技教習について解説していこう。

学科教習で学べること

船舶免許の学科教習では、学科試験に出題される科目をメインに学習する。学科試験に出題されるカテゴリは、基本的に以下の3つだ。

  • 操縦者の心得及び遵守事項
  • 交通の方法
  • 運航(一般)

ただし、1級小型船舶免許を取得する人は、上記に加えて以下の学科についても学ぶ必要がある。

  • 上級運航I
  • 上級運航II

実技教習で学べること

船舶免許の実技教習では、実際にボートに乗って操船技術や点検技術などを学ぶ。そのほか、ロープワークやハンドコンパスなどの実践教習も含まれている。具体的には以下のような項目だ。

小型船舶の取り扱い

ここでは、船体の点検やエンジン点検、法定備品の点検など、発航前に行うべき基本的な項目を学ぶ。エンジン始動や停止の仕方などもこのステップで学ぶことができる。

基本操縦

船の発進やスピード走行、停船方法、バック、旋回、蛇行の仕方など、基本的な操縦方法を学ぶ教習だ。実際に水上で船を操縦して、感覚を掴んでいく。

応用操縦

離岸・着岸方法や人命救助の際の操船の仕方、避航操船など、臨機応変にボートの扱うための技術を学ぶ。

ロープワーク

船舶の運用時、杭などへ結んだりロープ同士を結んだりする際に必要なのがロープワークだ。この教習では、安全で確実に結ぶ術を学んでいく。

ハンドコンパスの取り扱い

自分の船が今どの位置にいるかを把握するために、コンパスの使い方をマスターしておかなくてはならない。この教習では、船舶用ハンドコンパスの使い方を船上で実践する。

実技教習で持参する物

船舶の実技教習では、乗船に適した服装で臨まなくてはならない。動きやすく、あまり素肌をださない服装で受講しよう。直接風を受けないよう、陸上よりも1枚余分に上着を着用することが求められる。ウィンドブレーカーを持参すると良いだろう。靴はサンダルやヒールはもちろんNGだ。デッキシューズや運動靴などを着用しよう。雨天時や寒い日に備えて、合羽を持っておくとベストだ。万が一を想定して、着替えやタオル、飲み物の持参も求められる。実技教習セットとして、鞄にひとまとめにして持参すると良いだろう。